「Resend for Gmail」

aoma23さま のHPが見つからなかったため手順を以下に残します。

2025/12/03記

共有いただいたGitHubリポジトリ(aoma23/resend_for_gmail)は、送信済みのメールを再利用して送信(再送)するためのGmailアドオンを作成するスクリプトです。日報や定型業務など、「昨日送ったメールを少し変えてまた送りたい」といった時に便利なツールです。

ただし、このコードは最終更新が6年前であり、Google Apps Script (GAS) やGmailの仕様変更により、そのままでは動かない可能性があります。

以下に、Windows 11のChromeブラウザ環境を想定した、現在のGAS仕様に合わせた導入手順をまとめました。


事前準備:仕組みの理解

このツールは「Gmailアドオン」として動作します。

導入すると、Gmailの画面(PC版)の右サイドバーにアイコンが追加され、そこから操作する形になります。

設定手順 (所要時間:約10分)

1. Google Apps Script プロジェクトの作成

  1. ブラウザで Google Apps Script にアクセスします。
  2. 左上の「新しいプロジェクト」をクリックします。
  3. プロジェクト名を「Gmail Resend」など、わかりやすい名前に変更します(画面上部の「無題のプロジェクト」をクリックして変更)。

2. マニフェストファイル (appsscript.json) の有効化

このツールはアドオンとして動くため、設定ファイル(マニフェスト)の書き換えが必須です。デフォルトでは非表示になっています。

  1. 左サイドバーの「プロジェクトの設定」(歯車アイコン⚙️)をクリックします。
  2. 「全般設定」の中にある「エディタで「appsscript.json」マニフェスト ファイルを表示する」にチェックを入れます。
  3. 左サイドバーの「エディタ」(<>アイコン)に戻ります。
  4. ファイル一覧に appsscript.json が表示されていることを確認します。

3. コードのコピペ (GitHubからGASへ)

GitHub上のコードを2つのファイルに分けて貼り付けます。

A. appsscript.json の書き換え

  1. GitHubの appsscript.json を開き、コードを全てコピーします。
  2. GASエディタの appsscript.json を開き、中身をすべて消して、コピーしたコードを貼り付けます。

B. code.gs の書き換え

  1. GitHubの code.gs を開き、コードを全てコピーします。
  2. GASエディタの コード.gs(または Code.gs)を開き、中身をすべて消して、コピーしたコードを貼り付けます。
  3. Ctrl + S で保存します。

4. テストデプロイ (アドオンのインストール)

自分だけで使う場合は「テストデプロイ」機能を使ってインストールします。

  1. 画面右上の「デプロイ」ボタン(青色)をクリックし、「デプロイをテスト」を選択します。
  2. 「種類の選択」の歯車アイコンをクリックし、「Google Workspace アドオン」または「Gmail アドオン」を選択します。
    • ※表示されない場合は、appsscript.json の記述が正しいか確認してください。
  3. 「アプリケーション: Gmail」と表示されていることを確認し、「インストール」ボタンをクリックします。
  4. 「完了」をクリックします。

使い方

  1. PCで Gmail を開きます(既に開いている場合はリロードしてください)。
  2. 画面右端のサイドパネル(カレンダーやKeepなどのアイコンが並んでいる場所)を確認してください。
  3. そこに新しいアイコン(デフォルトだとパズルのピースや設定したアイコン)が追加されているはずです。
  4. 送信済みのメールを開いた状態で、そのアイコンをクリックします。
  5. 初回のみ「アクセス権の承認」が求められます。
    • 「アクセスを許可」→ Googleアカウント選択 → (警告が出た場合)「詳細」→「安全ではないページに移動」→「許可」と進んでください。
  6. 「Resend」ボタンなどが表示されれば成功です。

⚠️ 注意点とトラブルシューティング

  • 動かない場合(V8ランタイムのエラー):このコードは古いため、新しいJavaScriptエンジン(V8)でエラーが出る可能性があります。その場合、設定(歯車アイコン)から「Chrome V8 ランタイムを有効にする」のチェックを外して試してみてください。
  • スマホでの利用:この手順(テストデプロイ)の場合、PCブラウザ版のGmailでは動きますが、スマホアプリ版には反映されないことがあります。
  • UIの崩れ:6年前のコードなので、現在のGmailのデザイン(CardService)と一部互換性がない表示になる可能性がありますが、機能(下書き作成など)は動く可能性が高いです。

もしエラーが出る、または期待通りに動かない場合は、エラーメッセージを教えていただければ修正方法を具体的に提案できます。


以下、過去の記事

aoma23さまのアプリを利用するために作成しました。

利用規約

  1. 利用者は、当該アプリケーションの利用にあたって、本利用規約に同意するものとします。
  2. 利用者は、当該アプリケーションを個人的な目的でのみ利用するものとし、商業目的には利用しないこととします。
  3. 利用者は、当該アプリケーションの利用にあたって、著作権、商標権、プライバシー権など、第三者の権利を侵害しないように注意するものとします。
  4. 当該アプリケーションの利用によって利用者に生じた損害について、開発者は一切の責任を負わないものとします。
  5. 当該アプリケーションにおいて提供される情報については、開発者が予告なく変更または中止する場合があります。
  6. 当該アプリケーションにおける利用者の情報については、適切に管理し、不正アクセスや漏洩を防止するよう努めます。
  7. 当該アプリケーションに関する問い合わせについては、開発者が適切に対応するものとします。
  8. 当該アプリケーションの利用規約は、開発者が予告なく変更することができるものとします。

この記事を書いた人

山崎 大祐

大阪出身。千葉県松戸市在住。2児の父です。WordPressの構築を60サイト超えました。営業経験を生かしたSEMを得意としております。(企画/デザイン/構築/運営)
すきなもの「赤色・キューブ・コンクリート」